漢字検定 各級のレベル・対象漢字数
級 レベル 対象漢字数
1級 大学・一般程度 常用漢字を含む、
約6000字
準1級 大学・一般程度 常用漢字を含む、
約3000字
2級 高校卒業程度 常用漢字 2136字
準2級 高校在学程度 常用漢字 1940字
3級 中学卒業程度 常用漢字 1607字
4級 中学在学程度 常用漢字 1322字
5級 小学校6年生程度 常用漢字 1006字
6級 小学校5年生程度 常用漢字 825字
7級 小学校4年生程度 常用漢字 640字
8級 小学校3年生程度 常用漢字 440字
9級 小学校2年生程度 常用漢字 240字
10級 小学校1年生程度 常用漢字 80字
・1級(大学・一般程度)

常用漢字を含めて、約6000字の漢字(JIS第二水準を目安とする)の音・訓を理解し、文中で適切に使えるようにする。
常用漢字の音・訓を含めて約6000字の漢字を読み、その大体が書ける。

* 熟字訓、当て字、対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解すること
* 典拠のある四字熟語を理解すること
* 国字を書くこと(「怺える」、「毟る」など)
* 地名・国名等の漢字表記(当て字の一種)を読むこと
* 常用漢字体と旧字体との関連を知ること

故事成語・諺を正しく理解する。
ただし、上記の出題範囲のうち、2008年(平成20年)度の時点では「地名・国名等の漢字表記(当て字の一種)を読むこと」と「常用漢字体と旧字体との関連を知ること」に関する問題は実際には出題されていない(2002年(平成14年)度第2回までは出題されていた)。一方、動植物名その他の熟字訓・当て字の読みを問う問題は今でも出題されている。
一般的には使わない難解な漢字や読みが多く出題される。

・ 準1級(大学・一般程度)

常用漢字を中心とし、約3000字の漢字(JIS第一水準を目安とする)の音・訓を理解し、文中で適切に使えるようにする。
常用漢字の音・訓を含めて約3000字の漢字を読み、その大体が書ける。

* 熟字訓、当て字、対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解すること
* 典拠のある四字熟語を理解すること
* 国字を読むこと
* 表外漢字を常用漢字に書き換えること

故事成語・諺を正しく理解すること
ただし、上記の出題範囲のうち、2008年(平成20年)度の時点では「表外漢字を常用漢字に書き換える」ことに関する問題は実際には出題されておらず、代わりに二つの文に共通する常用漢字(1字)を答える問題が出題されている。
1級同様、一般的には用いない漢字や読みが多いため、一般的な感覚での大学・一般程度よりは難しい。しかし、1級よりは使用頻度の高い漢字・読みが多い。
2010年に常用漢字が191字増える予定であるが、このうち165字が準1級配当漢字である。このことから、準1級の範囲の中には現在日常生活で普通に用いられている漢字も多く含まれていると言える。

・2級

高校卒業・大学・一般程度
小学校・中学校・高等学校で学習する常用漢字を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
すべての常用漢字の読み書きに慣れる。特に高等学校で学習する音・訓を身につけ文章の中で適切に使える。

* 熟字訓、当て字を理解する。
* 対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解する。
* 典拠のある四字熟語を理解する。
* 部首の理解を深め、熟語の構成と意味を把握する。

・準2級

高校在学程度
小学校・中学校で学習する常用漢字の大体を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
常用漢字の大体が読める。特に中学校で学習する音・訓を身につける。学年別漢字配当表の漢字およびその他の常用漢字300字程度を身につけ、文章の中で適切に使える。

* 熟字訓、当て字を理解する。
* 対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解する。
* 典拠のある四字熟語を理解する。
* 部首の理解を深め、正しく識別する。

・3級

中学校卒業程度
小学校学年別漢字配当表のすべての漢字とその他の常用漢字600字程度を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
約1600字の漢字が読める。学年別漢字配当表の漢字を身につけ、文章の中で適切に使える。

* 音読みと訓読みを正しく理解する。
* 熟字訓、当て字を理解する。
* 対義語、類義語、同音・同訓異字を正しく理解する。
* 熟語の構成、四字熟語を理解する。
* 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書く。
* 部首を理解し、漢和辞典の使用に慣れる。

・4級

中学校在学程度
小学校学年別漢字配当表のすべての漢字とその他の常用漢字300字程度を理解し、文章の中で適切に使えるようにする。
約1300字の漢字が読める。学年別漢字配当表の漢字のうち900字程度の漢字を書き、文章の中で適切に使えるようにする。

* 音読みと訓読みを正しく理解する。
* 熟字訓、当て字を理解する。
* 対義語、類義語、同音・同訓異字を正しく理解する。
* 熟語の構成、四字熟語を理解する。
* 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書く。
* 部首を理解し、漢和辞典の使用に慣れる。

・5級

小学6年生修了程度
小学校第6学年までの学習漢字を理解し文章の中で漢字が果たしている役割に対する知識を深め、漢字を文章の中で適切に使えるようにする。
配当漢字が読める。配当漢字の大体が書ける。

* 音読みと訓読みを正しく理解する。
* 対義語、類義語、同音・同訓異字、四字熟語を理解する。
* 熟語の構成を知る。
* 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書く
* 筆順を理解する。
* 漢字の形を理解する。

・6級

小学5年生修了程度
小学校第5学年までの学習漢字を理解し文章の中で漢字が果 たしている役割を知り、正しく使えるようにする。
配当漢字が読める。配当漢字の大体が書ける。

* 音読みと訓読みを正しく理解する。
* 対義語、類義語の大体がわかる。
* 同音・同訓異字、三字熟語を正しく理解する。
* 熟語の構成を知る。
* 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書く。
* 筆順、総画を理解する。
* 主な部首を理解する。

・7級

小学4年生修了程度
小学校第4学年までの学習漢字を理解し、文章の中で正しく使えるようにする。
配当漢字が読める。配当漢字の大体が書ける。

* 音読みと訓読みを正しく理解する。
* 対義語の大体がわかる。
* 同音異字を理解する。
* 三字熟語を理解する
* 送り仮名に注意して正しく書く。
* 点画にも注意する。
* 脚(あし)、構(かまえ)、繞(にょう)等の部首を理解する。

・8級

小学3年生修了程度
小学校第3学年までの学習漢字を理解し、文や文章の中で使えるようにする。
小学校第3学年までの学習漢字を読み、またその大体を書くことができる。

* 音読みと訓読みを理解する。
* 対義語がわかる。
* 送り仮名に注意して書く。
* 筆順、総画を正しく理解する。
* 偏(へん)、旁(つくり)、冠(かんむり)等を理解する。

・9級

小学2年生修了程度
小学校第2学年までの学習漢字を理解し、文や文章の中で使えるようにする。
小学校第2学年の学習漢字の読み、またその大体を書くことができる。

* 点画の長短、接し方や交わり方、筆順および総画を理解する。

・10級

小学1年生修了程度
小学校第1学年までの学習漢字を理解し、文や文章の中で使えるようにする。
小学校第1学漢字の読み、またその大体を書くことができる。

* 点画の長短、接し方やまじわり方、筆順および総画を理解する。